手術室の受付エリアに着き、病棟の担当助産師さんから、手術室の看護師さんへ引き継がれます。
私本人も、看護師さんと手術内容確認し、コンタクトとか湿布とか付けてないかも口頭で確認。髪を隠す帽子をもらってかぶります。
そして、手術室看護師さんと一緒に手術室へ。
手伝ってもらって手術台に上がり、あとは言われるとおりに。
まずモニター類装着→麻酔
心電図、血圧、サチュレーション(酸素飽和度)の各モニターをつけて、まず麻酔入れるとこから始まります。
麻酔は麻酔科の先生がやってくれます。
麻酔のルートが取れるまで
私は右を下に、背中を丸めた姿勢になります。
おなかがつっかえるんだけど、看護師さんが支えてくれて姿勢を維持。
刺す前に、背中を広範囲にアルコール消毒。
続いて無菌の布か何かで覆う。
先生が、背骨を丁寧に触って、針を刺す場所を確認します。
触られるたびにビクってなるw 背中弱いw
で、まず局所麻酔。
これは事前の帝王切開学級で、歯医者の麻酔と似てるって前情報を聞いてました。
刺してからじわーっと薬が入ってくる感じが、確かにそれっぽい。(同じ成分だそう)
少し時間あけて、硬膜外麻酔。
押される感じするよ、と言われたと思う。
言われるように押し返す感じで、体に力を入れてみる。
背中にチューブが入るモゾモゾした感じが分かる。
まだしびれる麻酔ではない。
最後に腰椎麻酔、これが手術用の、完全にしびれる麻酔。
これまたチクっと刺して、押される感じもありました。
刺す前には必ず声をかけてくれたので、落ち着いて臨めはしました。
あとは深呼吸と、体の力を抜くのを意識。
そんで、自分の感覚で感じることは伝えるのも意識。確かにモゾモゾします、とか。
ルートを取り終わったら、背中の布は剥がされて、代わりにテープか何かでルートを肩口まで固定され、私は仰向けの姿勢になります。
麻酔が効き始めます
腰椎麻酔が入ると、だんだん足がしびれてくる。
正座した後みたいな感じから、感覚消失へ。
麻酔が効いたかの確認は、アルコール綿を使われた。触って冷たく感じるかどうか。(痛みを感じる神経と、冷たさを感じる神経は同じらしい)
お腹がしびれると、重みも感じなくなった。いよいよだー、って感じ。
麻酔は下半身から上がってきて、胸近くまで効かせないといけない、
しかし脇の下や腕がしびれるほどまで上げちゃうと、呼吸が苦しくなって危険、
という手加減で、ベッドの足の方を上げて、麻酔の上がり具合を微調整。
職人技だなあとか思った。
あと息が苦しかったらすぐ言って、と言われた。
切開開始から赤子が出てくるまで
執刀は主治医先生と、年輩の男性医師でした。
看護師さんが話しかけて気をそらしてくれてるうちに、いつの間にか切り始めてたような?
器具の受け渡しも小さい声で行われていて、あまり気にならない。
腹の中を触られてる感覚、けっこう無い。
切る前におなかの表面をすごい触られてたのは、何となく感触が分かったけど。(腹が張ってたから触ってたみたい)
赤子を出すときには、先生におなかをぐーっと押されるんだけど、この力はなかなか強かった。
産まれたよ!
10:30頃、赤子が出てきた!
すぐ元気に泣いてくれて、涙出た。
帝王切開だと、肺の中の羊水がうまく抜けなくて酸素とかになる子が一定数いるそうで、結構心配してたけど大丈夫だった。
しばらく体拭いたり処置をしてくれた後、枕元に連れてきてくれた。
頭なでて指を握らせるなど。
その後、赤子は先に病棟へ。
後処置から病棟へ戻るまで
おなかを閉じる前に、婦人科臓器のチェックなどしてくれたみたい。
卵巣卵管と癒着の状態。特に問題なかったと。
赤子は先に病棟へ戻っていったし、だんだん手持ち無沙汰感がしてた。
あと皮膚縫ったら終わりだよ、とか看護師さんが声かけてくれてた。
最後におなかのレントゲン撮って(忘れ物チェック?)終了。
大勢掛かりでベッドへ移乗し、申し送りスペース的な場所にいったん停車した後、病棟へ帰還。
待っててくれた旦那と両親たちに、ただいまーとか言って手を振る余裕があった。
余談
麻酔科の先生をビビらせてた件
手術中、血圧が低くて(80~90台)、麻酔科の先生はかなり気にして声掛けしてくれてたそう。(と、申し送りスペースで医師同士喋ってるのを聞いてた)
何か薬を入れてもこの数字で、意識クリアだし大丈夫かな? と思いつつ気にしてたとのこと。
主治医先生が、血圧もともと低いって伝え忘れてたごめん、って謝ってた。
胎盤見たよ
胎盤は助産師さんが、後で病室に持ってきて見せてくれた。
レバーのような本体は、想像より結構大きく見えた。両手の平一杯くらいかな。
臍の緒は白。
これが頑張ってくれてたんだなあ、と。
所感
帝王切開、多くの人が通ってる道です、出産です、と思っていたけどやっぱり手術でもあった。
スタッフ大勢だし、薬もたくさん使うし、モニター類も大量に付くし。
事後の安静とか、絶飲食とかも、自然分娩とは違う。(自然だったら食べれるもの食べて体力維持しながら産む、とかあるよね)
でもまあ数日経って、完全に食事再開して動けるようになれば、
赤子の世話で頭一杯になって、手術したとかは些細な出来事として流れてくんだろうな、と思います。
続きます▼