今度は痛くない! 面倒だけど! (←こら)
というわけで続きです。
ちなみに前回から間が開いたのは、採卵の翌周期の排卵が遅れたため、「これは無理しない方が良い」と判断されて、一周期スキップしたためです。そんなこともあります。
あと、採卵の時に、タンポンの使用経験があって良かった・・・! と思いましたが、今回さらに強く思いました。
※2018/12 不育症検査と2回目の胚移植を受けて追記しました
※2019/03 この記事は「胚盤胞移植」の時のものです。「分割期胚移植」の時のはこちら
前の記事↓
今回の日程
採卵の時と同じくらい、色々薬を使いました。
まず、移植のタイミングをきっちり合わせるために、少々使います。
あとは、ホルモン剤とか血流アップとか。
何としても着床させる、ある程度育てば後は胎児の生命力で何とかなる・・・! みたいな力を感じます。グイグイ。
ひとまず今回の日程がこちら↓ 月経開始日を1日目とします。
day4-8 レトロゾール2.5mg 1錠/日
day15 ブセレキュア点鼻 3プッシュ
day15- アスピリン錠100mg/日
day19 SEET法
day19- ルティナス膣錠100mg 1錠/寝る前
エストラーナテープ0.72mg 1枚/隔日
day21 胚盤胞移植
day28 妊娠判定
薬について
今回は、初めて見る薬が多い!
保険診療では別の事に使う薬も複数出てきて、だんだん面白がってました。
レトロゾール錠
不妊治療においては、排卵誘発薬として使う薬です。
今回は周期を整えるために使ったものと思います。前の周期で排卵が遅れたので。
(写真は撮り忘れました)
レトロゾールは、クロミッドと違い、排卵誘発に関しては保険適用外です。
が、子宮内膜が薄くなる副作用がないので、移植周期には適しているようです。
保険診療的には、閉経後乳がんの治療薬ですが、こんなところにも出番があるんだな、と目からウロコでした。
ブセレキュア点鼻
また出番が来ました、排卵サージを起こす薬。
移植のタイミングを確実に合わせるため、使うようです。
採卵時2プッシュ×2回、今回3プッシュ×1回、と微妙に違うのは、卵胞が今回は1個だからか??
卵子(受精卵)自体は移植で入れるのに、排卵日を気にするのは不思議な気もしますが。
排卵しないと、体の状態が通常のサイクルとは違ってしまいます。という事だと思います。
受診時のLH値が、ちょうどピークを過ぎたくらいの数値で、排卵確実と判断できたからです。
アスピリン腸溶錠
子宮の血流を良くするため、とのこと。1日1回の内服薬です。
血小板の働きを抑える、いわゆる「血液サラサラにする薬」です。
保険診療的には、狭心症の発作予防だったり、心筋梗塞や脳梗塞の再発防止で飲んだり、色々です。
ルティナス膣錠
こちらは完全に保険外。
プロゲステロンすなわち黄体ホルモンを補充するための薬です。
胎盤が完成すればそこから分泌されるらしいですが、それまでの補充だそうです。
以前は注射薬だったそうですが、膣錠が開発されて自己投与しやすくなった、とのことです。作用する場所(子宮)のすぐそばへ投与できるのもメリットです。
というわけで、名前の通り、専用のアプリケーター(使い捨て)を使って膣内へ入れます。入れる位置(深さ)はタンポンと一緒です。使い方のパンフレットももらいました。
タンポンと違うのは、出血してる時期でないことと、錠剤が水分を吸うので、微妙に滑りが悪くて少し入れにくいです。あと、錠剤は溶けて吸収される点も違います。
吸収されるといっても、溶けた薬の残骸は出てくるので、わずらわしいですが。おりものシート必須です。
がっつり使う場合は1日2~3錠らしいので、私は少なめです。あんまり文句言ってたら怒られますな。
※使い方に困ってる方は、こちらから動画も見られるので参考にどうぞ。(医療関係者向けページなのはご了承ください)
ルティナス使用方法-フェリング・ファーマ株式会社
※膣錠に抵抗がある方へ参考▼
エストラーナテープ
こちらは、エストロゲンすなわち卵胞ホルモンの補充です。(ホルモンが何が何だか分からなくなってきたので、後で別の記事でまとめようかしら・・・)
私は1回1枚、隔日貼り替え。
他の方の体験談をチラ見しますと、2枚とか4枚とか貼ってる方もいるので、これまた少なめの模様です。
保険的には、更年期障害や、閉経後骨粗しょう症に、主に使います。(この場合は1回1枚)
エストロゲンが減って、顕著な弊害が出てきてしまった時ですね。
ほんとにこんなに薬が要るのか?
ホルモン補充薬は、採血でホルモンが足りていれば、使わなくていいものだと思います。
私の場合、プロゲステロンは、移植3日前に12くらい。薬を使い始めたら、移植当日は40オーバーでした。(振り切った)
12でも基準範囲ではありますが、黄体機能不全ギリギリとも取れる数値です。さらに私は初期流産の経験があるので、まあ念のため補充するんだろうな。と勝手に考えて納得しています。
他の数値ははっきり覚えてないので省略。←
アスピリンは、半信半疑なのですが・・・
安い薬だし、ほとんど副作用もないし、血栓体質の検査とかするのに比べたら、まあ飲んどいたほうが楽ちんだろうな。という、これまた勝手な結論に至っています。
血が止まりにくくなるのだけは難点ですが、採血の跡は、しっかり押さえれば普通に止まります。
なので、このアスピリンは、確かに飲んでいた方が望ましいと分かりました。
関連記事 → 不育症の場合の、アスピリンの飲み方や処方について覚え書き
以下次回
さて、この記事は薬の話でまとまっちゃったようなので。
SEET法と、移植の処置については、次の記事で書きます。体調の話もですね。
参考
体外受精の排卵誘発法・スケジュール・利点一覧|不妊治療|医療法人オーク会
医療用医薬品 情報検索|医薬品医療機器総合機構より、それぞれの薬の添付文書(注:医療者向け情報です)
日本産科婦人科学会雑誌62巻6号研修コーナー(2010年)(PDF)(これも医療者向け情報です)
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