杉ウィメンズクリニックで不育症検査をした結果、アスピリンを飲みましょう、と指示されました。
私は夏に流産した時も、「とりあえず」という感じで、アスピリンを飲んではいました。
ただ、診断がついていると自信をもって飲めるのが、「とりあえず飲んどけ」との大きな違いです。
とりあえず飲んでただけの場合は、自信をもって妊娠後期まで続けることができなくて、途中でやめた結果流産につながる、という恐れもあるのです。
ここでは、不育症の場合のアスピリンの飲み方を、私の理解で覚え書きします。
杉ウィメンズクリニックで処方を受ける際の注意も書きます。
アスピリンの飲み方
※私が受診した時点での情報を、私の理解で覚え書きしています。
実際に処方を受けたり服用する際には、クリニックの指示に従ってくださいね。
前提:アスピリンアレルギーでなければOK
アスピリン喘息とか、飲むと蕁麻疹が出るとか、そういう体質の人はさすがに飲めません。
これさえなければ、まず問題なく飲める場合がほとんどです。
胃がもたれる場合は、食後に飲むようにしましょう。
1日1回1錠のむ
血をサラサラにするアスピリンは、バファリン81mgやバイアスピリン100mg等の、含有量の少ないものです。
(市販の痛み止め・熱さまし用のアスピリンは、1錠300mgとか入っているので注意。血液サラサラのアスピリンは、市販されていません)
これを、妊娠トライした周期の、高温期の中頃(着床する頃)から飲み始めます。胚移植だったら移植日から、だそうです。
1日1回1錠、飲むタイミングはいつでもOKです。忘れにくい時間に決めましょう。
食後の方が、胃腸の負担が少ないです。(私は朝食後に、葉酸サプリと一緒に服用)
で、もし生理が来たら、そこでストップ。妊娠したら、そのまま続けます。(次項参照)
ちなみに忘れたからといって、2日分まとめて飲むと、かえって効き目が悪くなるので決してやってはいけません。(ここアスピリンの面白いところ)
飲み続けていれば、アスピリンの効き目は数日留まっているので、一日くらい抜けちゃっても、動揺しなくてOKです。
妊娠35週くらいまで飲む
日本のアスピリンの説明書(添付文書)には、妊娠28週以降は飲んではいけない、とか書いてあります。
これに真面目に従って、28週までしか出さない考え方の産婦人科医も、中にはいるそうです。
でも、海外では35週~36週頃まで飲むのが一般的だそうです。
もちろん、胎児の異常や胎盤早期剥離等が、起きやすくなるってリスクは無い、と大規模研究で示されているそう。
(注:これら妊娠時の異常は、薬を飲んでなくても一定の確率で起きることです。薬を飲んだからといって可能性は増えない、という意味です)
杉先生も、こうした研究結果に沿って、35週くらいまでアスピリンを飲む治療を勧めています。
むしろ、アスピリンを不用意に中断する方が、胎盤に血栓ができて流産してしまう危険が増す、ということ。
飲んだ方が良いと分かった人は、必ず続けましょう!
いつまで飲むか相談するなら、妊娠20週以降がおすすめ
妊娠して、具体的に何日まで飲めばよいかを杉先生に相談するなら、できれば妊娠20週以降に受診するのがおすすめだそうです。
子宮動脈の血流を見たエコーの機械で、今度は臍帯動脈(へその緒の血管)の血流が見られるそうです。すごい。
杉先生のところで処方を受けることもできる
先ほど書いたように、アスピリンを妊娠28週までしか出さない考え方の産婦人科医も、中にはいます。規則に真面目すぎるだけなんです。
というわけで、かかりつけの産婦人科で渋られた場合、杉先生のところで診察を受けてアスピリンをもらうことも可能です。
ヘパリン自己注射と違って、飲み薬をポンと出すだけなので、できればかかりつけの先生に出してほしいなーとは思いますが。
※これも私が受診した時点での、私の理解による覚え書きです。
受診する際は、みなさんがそれぞれ受けた説明を、まず信じてくださいね。
妊娠中は余裕をもって予約を
杉ウィメンズクリニックでアスピリンをもらう場合、妊娠中は診察が必須なので、余裕をもって予約するように、とのことです。
(混み具合により2~3週間待つ場合があるそうです。ヘパリンを自己注射する人の予約が最優先になるため)
非妊娠時に処方を受けるのは、診察なしで可能とのこと。(妊娠トライの時に飲む用)
前日にでも電話して行けば、受付でか看護師さんがか分かりませんが、簡単に渡してくれるようです。
1回につき、10錠~100錠まで処方可能と案内されました。
不育症に対するアスピリンは、かならず自費です
さいごにお金の話。
血液サラサラ用のアスピリンは、日本では、脳塞栓や狭心症等しか保険がきかない薬です。
不育症の場合は自費なので、病院によって一錠の値段も少しずつ違います。
杉ウィメンズクリニックでは、バイアスピリンで1錠51円。
私が通っている不妊治療クリニックでは、バイアスピリンのジェネリック(後発品)で、1錠11円。
悲しいほど安い薬なので、どこで処方を受けても、1錠100円を超えることはないだろう、と勝手に思っています。