※当サイトには広告リンクが含まれます※

産前の自分へ

こちらは、子供が生まれて10日、退院してから4日ほどが経ちました。
28週の4Dエコーで見えた立派な足が、いま目の前にあって、おなかの中で突っ張ってたのと同じ動きをしています。

皆が「母親似」と口を揃えて褒めてくれるので、何だか新生児期の自分におっぱいやってるような、不思議な気持ちで世話をしています。でも男の子なんですけどね。

あんまりギャンギャン泣かず、まとまった時間良く寝てくれて、相手のしやすい子で助かっています。
ここ数日でやっと、最初の必死な気持ちが一段落したのか、「かわいいなあ」と思うようになりました。
 
 

産後は体がボロボロになるとか、産後メンタルだとか、あなたのおかげで知識として知ってはいましたが、
実際体験すると、こんなに頭が動かないのか! こんなに泣けるものか!? と驚くばかりです。

私は予定帝王切開だったので、感情や体力の消耗は抑えめで、わりと粛粛と出産が進行して、
それでさえこれなので、
自然分娩で大変な経過を取った人などはどれほどだろうか、と思ったりもします。
 
 

頭が動かないおかげで、産前に何を考えていたかも、今はあまり思い出せません。
そんな中、今は自宅のあちこちで、あなたの痕跡を感じています。

台所が整理されて、旦那のレクチャーで義母にも実母にもすんなり使えていること。

パソコンの電源を落としカバーを掛けて、しばらく触れなくても大丈夫にしてあること。

ベビーベッドが良い位置に置かれ、子を安全に寝かせられること。

沐浴グッズと場所の準備(洗面台周辺)が、スッキリと素晴らしかったこと。

コープ宅配や産後ヘルパーの申し込みが済んで、使いたければすぐ使えるようになっていること。

全部あなたのおかげです。
(ベッドは、組み立てについては旦那がしてくれたのでしたが)
 

あと、洗面所の壁際の体重計に乗った時、あの頃はおなかがつっかえたなあと思い出したり。
こういうちょっとしたことで、懐かしいやらありがたいやらで、ボロボロ泣いてます。

決してマイナス感情で泣いてるのでは無いので、これは悪い事じゃないのだろうと思っています。
 
 

私もそうですが、あなたも根は真面目で、抱え込むタイプで、
「あれもやらなきゃ、これもしたい」「これは私がやらないと誰もやれない」などと、日に日に重くなる体で頑張っていたと思います。

つわりの時期は、何が食べられそうか必死で考え、飲めるものを飲んで、良く耐えました。

妊娠糖尿病の診断が付いてからは、血糖測定とインスリンを、ほぼ欠かさず続けました。

両親教室や児童館の下見など、必要になりそうな場所へあちこち出かけました。

プログラミングの勉強をぎりぎりまで続け、ツイッター上で仲間もできました。

行っておきたい外食をほぼ制覇し、未練をなくしました。

旅行は不測の事態が怖くて行けませんでしたが、代わりに旦那に出張先の観光写真を送ってもらって、一緒に行った気分で楽しみました。
 

自宅の片付けについては、

家の中が物であふれている、思うように減らせなかった、と最後まで気にしてくれていましたが、
この夫婦ですから、私の物の整理がきっちり済んでいるだけでも上等かもしれません。

育児をしながら、何が必要で何が邪魔とか、また分かっていくと思うので、
あとは私が考えて、旦那も引き続き巻き込んで、ぼちぼち整理していけたらと思います。
 

午前一杯ツイッター見ちゃって自己嫌悪の日もありましたね。
でもそのとき見ていた情報が、確かに頭に残っていて、

たとえば授乳は最初が肝心だとか、
おむつかぶれ対策だとか、

知っているからこそ、直面した時に理解が早かったり、
旦那に説明ができたり、
検索や書籍の探し場所がすぐ分かったりしています。

そういえば、子供の病気や母乳育児の見やすい書籍に出会えたのも、ツイッターがきっかけでした。

この先、夜泣きや離乳食の時期なども、
きっとあなたのおかげで、つまずきすぎず前に進めると思います。
 
 

家の中は、義両親や実両親が手伝ってくれて、一番には旦那が本当に気遣ってくれて、何とか回っています。

旦那は、いきなり片付けできる人にはならないけども、
ご飯の支度とか、掃除や布団干しなど、今まで以上に動いてくれています。
 

あなたが整理してくれた場が、私以外の手でちゃんと回っていて、
みんなが世話してくれて、何だか自分の家じゃないみたいで、
退院してからぽかーんとしています。
私も子も、あなたと皆に生かされています。

しばらくは、これで良いんだろうなと思います。
 
 

そうそう、
あなたがカバーを替えておいてくれたクッションや座布団、洗っておいてくれたバスタオルやガーゼが、授乳で大活躍しています。

授乳にこんなにクッションやバスタオルを使うとは思っていませんでした。
特に乳首に傷がある時は、子のポジショニングが大事だと、これはやってみるまで知らなかったです。
 

子の肌着は、用意してくれた短5枚+コンビ5枚でじゅうぶん足りそうです。
退院した日から翌日に掛けては、私も旦那もおむつ替え時におしっこされて、一瞬服が足りないかと思いましたが、
段々慣れて、汚されなくなってきました。
 

もちろん、やってみると、思いがけず必要な物も出てきます。
でも、旦那が率先して買い物に行ってくれるので、今のところネットショッピングさえしなくて済んでいます。
 
 

そんな感じで、
何とかなっているよ、ありがとう、とあなたに伝えたい気持ちでいっぱいになり、この文章を書いています。
授乳などしつつ。

家の中も育児も、何とかなっているよ。
たくさん準備してくれて、38週と2日この子をしっかり育ててくれて、ありがとう。