採卵を進めるのと並行して、もう一度まじめにタイミングを取ってみることにしました。(採卵前の周期や、もし風邪を引いたりして移植できない周期に)
今までの経験上、きっと自然に授かるのは難しいんですが、原因が明らかなわけではないので、悔いのないようやってみようと思ったのです。
一番妊娠しやすいタイミングの回数は、「排卵直前の1週間」に「1〜2日おき」に「3〜4回」。これを全て性交渉で頑張るのは、幼児がいる家庭には負担が大きいです。夜に頑張りすぎると翌日に響きますし、早朝は子供を起こしてしまうかも。二人同時に姿を消さなくてもタイミングが取れる方法として、シリンジ法を再度検討しました。
シリンジ法とは、男性に性液を出してもらい、専用のシリンジで吸い上げて、女性の膣内に注入して妊娠を助ける手段です。時間や体力面での負担が少ないことや、自宅でできて通院不要なことが大きなメリット。費用も通院と比べてかなり安く済みます。
旦那が直接性交渉にこだわりがあるっぽいので、シリンジ法を持ちかけるのは、正直気が重かったです。でも、タイミングを取るのは旦那も同意している話。私も致したくないわけではない、しかし時間と気力が足りない。スキンシップと妊娠への手段を分けて考えたい。と少々無理やり納得してもらいました。
シリンジの候補は2つ
市販のシリンジは、あまり選択肢はないです。検索して見つかった3商品を見比べて、以下の2択に絞りました。
①精子観察ルーペ付き:Seed in(TENGAヘルスケア)
Seed inは、シリンジとチューブが一体型なのが特長です。(今回調べた中では、一体型はSeed inだけでした) チューブをシリンジに差し込む手間がないため、取り扱いが簡単ですし、手間取ってあちこち触ってしまう可能性も下がります。
購入するなら、3本セットの定期便がおすすめ。定期といいつつ1回でストップしてもOKで、違約金などもかかりません。1回で妊娠することもありますもんね、普通に。
実はSeed inは、1本1,000円程度と、このあと紹介するシリンジに比べて割高です。それでも第一候補なのは、一体型で取り扱いやすいことに加え、定期便に「メンズルーペ」が付いてくるから。これ、スマホのカメラに取り付けると、精子を観察できるんです!さらにiPhoneなら、専用アプリを入れることで、精子濃度などが分析できます。(あくまで簡易なものではありますが)
Androidでも観察だけなら可能。「元気に動いてる!」「意外と少ない?」といった雰囲気はしっかり分かるでしょう。手軽に精子を見てみたい!と興味があるなら、シリンジ法はSeed in一択です。
Seed inはアマゾンや楽天でも取り扱いがありますが、公式サイトの定期コースが一番安いようです(Amazon Payで支払い可能です)。メンズルーペのプレゼントも公式サイトだけです。
公式が最安↓
公式以外の取扱店↓
②コスパ重視:プレメントシリンジ(株式会社オンリースタイル)
メンズルーペは別に要らないや、という方は、1本あたりがお安い「プレメントシリンジ」が良いでしょう。わが家は旦那と相談の結果、こちらを買いました。(クリニックで精液検査の際に、精子が泳ぐ様子を見せてもらったことがあるため、「再び見なくてもいいかな」との結論になりました)
こちらはAmazonや楽天も全て公式ショップで、値段も同じ。シリンジ10本で4,700円です。(2023年9月27日現在) 3周期〜4周期くらいの本数ですね。
1回の排卵での妊娠率は、最大30%程度といわれます。3〜4周期試せば、問題なければほぼほぼ妊娠できると考えて良いので、「これを使い切っても妊娠しなかったら病院に行く」と決めてトライするのも良いかもしれません。
※もし早く妊娠できて余っても、使用期限がないので、取っておいて2人目・3人目の時に使うこともできます。(気が早過ぎますが…)
コスパ重視↓
こちらもそれぞれ公式ショップです↓
プレメントシリンジのセット内容・使用方法
ここからは、実際に購入したプレメントシリンジについて書いていきます。
プレメントシリンジのセット内容
ダンボール箱に入って、何が入っているか分からない形で届きました。本体も段ボール箱で、思ったより大きいです。
中には説明書と器具が入っています。(ひとつ切り取ったので数が減っています)
シリンジは、医療現場でも普通に使われている量産品です。特別に開発していないからお手頃価格なのかもしれません。
注入用のシリコンチューブは独自のもの。このあと出してみますが、けっこう細く、先端は丸く、ハリがあるのに柔らかいです。挿入のストレスがなさそうです。
精液採取用のカップは折りたたみ式です。1枚ずつ取り出して、広げて使います。(後で広げてみます)
プレメントシリンジの組み立て方
シリンジとシリコンチューブは、接続部位を手で触らないよう注意して接続します。シリコンチューブの外装は、透明な部分が少し硬いので、折り曲げるようにして接続部位を出す形です。
一人で撮影しているので片手で持ってますが、実際には両手でうまく組み立ててください。
シリコンチューブの穴が小さいので、力を入れてぐりぐり押し込む必要があり、少し大変です。でも、このおかげで「体内に挿入しても誤って抜けることはないだろう」との安心感があります。
シリコンチューブは、細くて先端の丸いチューブです。台に置く時は、外装に挿して、あちこち付かないようにすると良いです。(静液を吸い上げる前でも、です。体内に入れるので清潔に取り扱いましょう)
精液採取用のカップは、手で広げて使います。こんな感じ。
カップが使いにくいと感じたり、折れ目に精液が溜まってしまって吸いにくい場合は、撥水性能の高い「1滴も無駄なく集められるシート」を試してみると良いでしょう。以下の公式ショップ全てで取り扱っています。
実践!(予習しとけば良かった!)
私たちは2人とも、仕事でシリンジを取り扱うことがあるので、あまり説明せず旦那に渡し、自分もぶっつけ本番で注入してみました。
…が、多少手間取ったので、やっぱり予習が必要だったようです。
(2人で顔くっつけながら予習したら、一体感が高まる効果もありそうですよね。どうだろう?)
準備:シリコンチューブはあらかじめ付けておく!
当日は、まず旦那が一人でシリンジを準備して、トイレに置いといてくれたのを私が引き継ぎました。
シリンジ先端を袋に戻して、あちこち付かないようにしてくれたのは良いのですが、シリコンチューブが付けてありません。
大きな問題はないんですが…
この順番だと、シリコンチューブが滑ってなかなか付かないです。外れないようにギュムーーっと押し込むサイズになっているので、注射針を接続するのは慣れているはずの私も手間取りました。(眠かったのもありますが)
シリコンチューブは手順通り、最初に付けておきましょう。
注入操作:とても楽!!
シリコンチューブはタンポンより全然細くて、入ってるか分からないくらい楽でした。奥に当たる感じもいまいち分からないので、しっかり届いているか少し不安もありましたが、チューブが全て体内におさまったところで注入すれば問題ないようでした。
注入後、垂れてくる感じはするので、すぐ横になれる環境が良さそうです。もしくはベッドに横になって注入するか。
そして、注入前後に何もすることなく、すぐ寝れます!ありがたい!
事前に気分を高めるとか、高める元気がないから潤滑剤などを用意するとか、
終わってから「眠くて起き上がれない…トイレも行きたい…」なんぞとモタモタごろごろとか、
何もしなくてOK。
負担が!少ないです!
器具の廃棄:燃やすゴミへ
シリンジは、素材としてはプラスチック+シリコンです。分別はプラスチックかもしれませんが、用途が用途なので、不透明のポリ袋に入れて燃えるゴミに混ぜました。汚れの強いプラスチックは燃やすゴミなので(横浜市の場合)、これで問題ないと思います。
シリンジ法、やってみて良かった
シリンジ法、私は大変良いものだと思いました。子供を寝かしつけながらでもタイミングが取れましたし、体力面の負担もかなり少ないです。早く買ってたら、もっとタイミングとれてたと思います、本当に。
しっかりタイミングを取ってこそ妊娠に近づきます。しかしタイミングが負担になって、パートナーとギクシャクしたり、日常生活が回らなくなっては本末転倒です。
パートナーとの考え方の違いで、難しい面もあるかもしれませんが、いま妊活で悩んでいる方にはぜひ、シリンジ法を選択肢に加えてほしいです。
こちらもそれぞれ公式ショップです↓