追記:生検の結果、良性でした。(お騒がせしました、、) 近いうちに追記または別記事で書きます。
(以下は結果が判明する前に書いたものです)
先日、初期の乳がんらしきものが見つかりました。まだ確定前ですが、検査画像を見る限り、まず間違いない感じです。
乳がんは、女性のがんの中ではダントツで多い身近ながん。近年では9人に1人がかかるといわれます。
とはいえ、自分がなると、やっぱり少し驚きますね。小さいうちに見つけられたので、おそらく手術で取りきれるかなと思っています。早期発見すればほとんどが治るのは、乳がんの特徴です。
この記事は、私が胸にしこりを発見してから、確定診断のための組織検査を受けるまで、約1カ月の記録です。内容は、受診・検査の記録、思ったこと、調べたこと、息子(4歳)への説明などなど。気持ちが落ち着いているうちに、ざっと書いておこうと思いました。
かなり長いので、目次を見て拾い読みしてくださいね。
0日目:左胸にしこりを発見
最初にしこりを発見したのは、2月中旬の某日、入浴時でした。何の気なしに左腕を上げたら、鏡に映った胸に膨らみが見えたのです。
触ると割と硬い。一瞬で「これは最悪の場合乳がんですね?」と頭を駆け巡りました。
とりあえず旦那に言って、近いうちに病院で診てもらうことにしました。
このとき生理周期的には、低温期→高温期に切り替わるところ。胸が張っておらず、しこりが見えやすい時期です。
1日目:乳腺外科クリニックを予約
翌日、なるはやで診てもらうべく、手頃なクリニックを探しました。
乳房の異常で受診するのは「乳腺外科」。婦人科ではありません。
乳腺組織は、子宮・卵巣と違って男性にもあるため、乳がんも婦人だけの病気ではないのです。女性が圧倒的に多いのは事実ですが。
近所の内科クリニックでも乳がん検診をしているとのことで、診てもらえそうですが、得意なのは消化器の模様。
隣の駅に見つけた乳腺専門クリニックの方が、話が早そうでした。
2日後の午後とかも空いてたんですが、幼稚園の都合で1週間後に予約。ついでにweb問診も入力(先進的です)。しこりの位置や大きさ、気づいた日、乳がん検診の経験、これまでの病歴や生理周期などを入力しました。
意外と気づかないものだ(発見後すぐの所感)
私は風呂では手で体を洗う派なので、体に変化があればキャッチできるつもりでいました。
でも今回の件で、意外と気づかないもんだと分かりました。(触ってではなく、見て発見しているので)
平日は息子と一緒に入浴しているため、思ったより気が回っていなかったのかもしれません。
気づいてみれば、左胸が何となく苦しい感じや、左脇に違和感がある気もしてきます。
でもそれぞれ「高温期特有の胸の張り」や「息子を自転車に乗せ下ろしして、腕から背中がバキバキになってる一環」だと思ってたようです。
分かんないですね、マジで。
7日目:乳腺外科クリニック初診
さて、乳腺外科です。
院長は外科と乳がんの専門医で男性、その他のスタッフはすべて女性。院内に検査設備が整っていて、簡単な生検まで行えるクリニックです。
問診、触診って何するの?
まず医師による問診、触診がありました。
問診はWEBから入力しておいたので、しこりの詳しい様子など数点確認されただけです。
続いて触診。乳がん検診の場合はオプションみたいですが、私は症状有りなので受けました。
上半身を脱いで横になり、首、腕の付け根、乳房を触診。
リンパ節の腫れがないかと、私が申告したしこり、そして他に触れるしこりがないか確認していたようです。
ここで気になる点があれば、次のエコーに申し送りされるのでしょう。
診察後はケープ型の検査着を着て、次の検査を待ちます。さすが専門クリニック、乳房が見やすい検査着! 着てきた服は、貸してもらった袋に詰めて、ロッカーへ入れました。
待っている間、壁に貼られた読み物を見て、私のは「線維腺腫」ぽいなと勝手に考えていました。
20〜40代に多い、触ると動く、大きさは1〜3㎝程度が多い、痛みはあまりない、といった特徴が当てはまります。
乳房エコーってどんな感じ?
順番を待って、女性技師によるエコー。しこりのある左胸から開始しました。
見る側の肩甲骨の下あたりにタオルを挟んで、体を傾けた状態で検査していきます。
左側を検査中は画面が見えていて、しこりの大きさを何度か測っているのも分かりました。妊娠中のエコーと同じような画面ですよね、懐かしいです。
モードを変えて血流も見ていたようでした。
右側を検査中は、画面が見えない姿勢。
でも、一点を丁寧に見る様子はなかったので、何もなかったのかな?とは思いました。
乳房エコーで最も落ち着かないのは何か、も体感しました。
機械の滑りをよくするために、検査部位には温めたジェルを付けてくれますが、あっという間に冷えてきちゃって、少々鳥肌が立ちます。乳首も含めて皮膚がきゅーっとなります。
その状態で、バストトップの真下も検査するため、エコーを当てられます。
検査のためとはいえ、乳首の上をエコーが通ると、何とも落ち着かない気持ちになります。
院長(男性)がエコーを行う場合もあるそうですが、女性技師を指名することも可能だそうで、このためか…と勝手に納得してました。
マンモグラフィってどんな感じ?
次は女性技師によるマンモグラフィ。乳房を機械で挟んでなるべくぺったんこにして、X線で撮影する検査です。
こちらは何もない(と思われる)右を先に行いました。片側につき、水平と斜め(垂直に近い)、2回挟んで撮影します。結構痛いけれど、耐えられるレベルでした。
左のしこりを挟まれたら痛いかも、と思っていましたが、右とそんなに変わりませんでした。どっちも痛い。
マンモグラフィも、姿勢と胸の位置を調整するため近くで触られるので、女性技師の方が落ち着きます。
クリニックに着いてから40分ほどで、問診から検査まで終わりました。
検査専門クリニック紹介へ
最後に、医師から検査結果の説明です。
左胸のしこりは、画像を見る限り良性の気配がする、とのこと。エコーでもマンモグラフィでも、黒い影として映っている感じです。
問題は右胸。上外側に「石灰化」が見られ、良性か悪性か気になると。マンモグラフィで、白い細かい点々が見えていました。
どちらも何らかの生検をしたいけれど、良性ぽいか悪性ぽいか当たりをつけてから行う方がよい。というわけで、MRI検査へ行くことになりました。
生理周期と旦那の仕事予定をにらみながら、検査を予約。
逆側か!そうくるか!と、我ながら展開にドキドキしています。
13日目:MRI待ち中の所感
生理周期の関係で、MRI検査まで2週間ほど待つことになりました。胸がしぼんでいる低温期の方が、病変が見えやすいのです。月経開始から5日目〜12日目に撮影するのが、ベストのタイミングなのだとか。
しこり発見から13日目、予測通り月経が始まって、MRIも予約通りでOKと確定しました。
まだあまり心配していない
しこりを見つけてからここまで、わりと気持ちは落ち着いています。最悪のパターンは乳がんですが、いうて多くても1~2割くらいの確率よね?と思ってます。
「もしかして!?」と考えて外れたときの疲労感を、妊活中に結構味わっているので、私の脳みそには「考えすぎない体制」が構築されている可能性もあります。
それか、妊娠=うれしいこと、乳がん=かなしいことなので、かなしいことはあまり起きない、という心理バイアスが掛かってるかもしれません。
子どもにも言ってない
まだ4歳の息子に何を言える状況でもないので、受診に行くときは「お仕事行ってくるね!」「病院行ってくるね!」などと適当に言っています。
不妊治療に通っていたときも「病院でちっくんしてくる」などと言って、旦那に託して外出したりしてたので、特に不安もなく受け入れてるみたいです。
子どもへの対応は、何も考えてないわけでもなく。「乳がんで治療が追いつかなかったら、息子と触れ合える時間がだいぶ限られるな」「手術適応だったら、入院中の生活やりくり、どうするかな」とかは少々考えてます。
働いていた頃に会った患者さんたちのことも思い出しました。
私は全体像を把握して、あり得るリスクも把握できると安心するタイプ。この性格に忠実に、調べるべきは調べてます。
でも考えすぎると気持ちが沈むので、よく寝て、仕事もちゃんとやる(今はフリーで在宅ワーク)、という感じです。
19日目:造影MRI(紹介状あり)
さて、検査専門クリニックに来ました。もし息子が風邪をひいても受診できるように、夫が休みの日に予約しています。
MRIやCTのような、大きい・重たい・高価な機械は、個人クリニックにはなかなか置けないシロモノ。検査専門クリニックはありがたい存在です。
先に診察&腎機能検査
問診票を記入後、最初に医師との話がありました。どのような症状で来たのか、造影剤でアレルギーの経験はないか、など。
私は子宮筋腫の時に造影MRIを受けているので、特別なことはないと思っています。
注射した造影剤が、スムーズに尿中へ排泄されるためには、腎臓が健康でないといけません。というわけで腎機能検査も行いました。(健康診断で検査してれば、その数字を見せれば良いようですが、私はここ数年調べていなかったので)
結果、問題のない数値でした。
腎機能検査は、糖尿病の血糖測定みたいに、血液を付けると30秒くらいで結果が出る検査キットで行いました。便利便利。
造影剤を流す点滴ルートを取るときに、ついでに少し血を抜いて検査しました。
造影剤は、調べたい胸と逆側の腕から入れるのが通常だそう。
私は両胸に病変がありますが、今回は右胸の方が気になるため、左腕にルートをとりました。
胸を撮影しやすい姿勢とは
MRIはうつぶせで撮ると聞いていたので、胸が潰れた姿勢でやるのかしら??と思っていましたが…
検査室に入ってみたら、胸の所だけ穴があいた台がセットしてありました。なるほど、一番つぶれないで撮影できる姿勢…!
顔の部分も、マッサージ店でうつぶせに寝る時の台みたいに、円形になっていて苦しくありません。
撮影中は深呼吸はダメ、静かに呼吸するべし、と指示されました。胸をなるべく動かさないための注意です。
なんでこんなに音が出るの、MRI
MRIは、撮影中に大きな音が鳴るのが特徴的です。今回も、ジェットコースターの出発合図みたいな「ビーーーー」とか、工事現場みたいな「ガガガガ」とか、いろんな音が突然鳴り始めてはすぐ止まったり、しばらく続いたりしてました。時には寝ている台まで振動します。
遮音のためのヘッドホンを付けてくれましたが、完全に遮れるものではなく。突然「ビー」とかいうと、かなりビビります。一定のリズムで音が続いてるときは、やかましいなりにうとうとできるんですが…
どうしてこんなに音が鳴るのか?
MRIの構造というのは、ベッドを囲むように、巨大な磁石とコイルが配置されています。このコイルに電流を流して、磁場を変化させることで撮影するのですが、この時どうしてもコイルが振動するそう。「フレミングの左手の法則」で分かる方もいるかもしれません。
電流を流すとコイルが動く原理は、電気でモーターを回すとか、微細な振動を起こしてスピーカーから音を出すとか、そういうことにも使われています。
だそうですが、コイルがどう動いたらこんな激しい音がするのか、正直想像しきれませんでした。面白いけどウルサイ。
ともあれ、造影剤なし→造影剤ありと撮影が進んで、無事終了。
結果は翌日以降に取りに行くか、有料でクリニックへ直送してくれるとのこと。ちょうど旦那が仕事ついでに寄れる場所だったので、受け取りを頼むことにしました。
26日目:乳腺外科クリニックで結果返し
MRIの結果は、翌週聞きに行きました。この日も旦那が息子を引き受けてくれています。
右側が悪性疑い
結果としては、以下のとおりで、右側が要精密検査となりました。
- 左側 カテゴリー3=ほぼ良性
- 右側 カテゴリー4a=悪性疑い
非浸潤の早期の乳がんの可能性があり、組織を取って詳しく調べる「生検」の必要があるとのこと。
総合病院へ紹介となった
そんなわけで、総合病院へ紹介されることになりました。
今回言っている生検は、ボールペンの芯くらいの太い針を刺して組織を取る「針生検」。
しこりを狙って針を刺す際、エコーで見えれば簡単ですが(機械が)、よく見えなければ、マンモグラフィ的な機械で挟んで透視しながら針を刺す「ステレオガイドマンモトーム」になるかも、との説明でした。
ステレオガイドマンモトームの機械は大変大きく、持っている病院が少ないそうです。もちろん今回の乳腺外科クリニックにも無いので、持ってる病院へ紹介です。
生検をして、乳がん確定なら手術。
左胸のしこりも、良性だけど大きいので、手術を勧められるかも、とのことでした。
右の決着をつけるのが先ではありますが。
28日目:総合病院初診(紹介状あり)
MRIの結果を聞いた2日後、総合病院を受診しました。
初診の枠は週2回午前のみ、しかも予約不可で待ち時間が読めない!
幼稚園が春休みに入るのと、旦那が異動を申し渡されるかもしれない時期で、この日を逃すと次に行けるのは数週間後かも、というタイミングでした。
ナイス滑り込み。
待ちが!長い!
さすが1日1,000人以上受診する大病院。待ち時間が長いです。
初診受付では、紹介状や保険証を提出してから呼ばれるまで、45分ほど。
乳腺外科では問診票を提出後、呼び出しシステムから「あと6人」の通知が来るまで1時間少々、そこから更に1時間ほど待ちました。
この日の乳腺外科は、初診・再診合わせて、特別患者さんが多かったみたいです。事前に分からないから仕方ないのですが。
最初は待合いで本を読んでいましたが、集中力が続かなくなり、
途中で院内売店へ抜け出してお昼を食べ、
その後もソワソワしながら、目を閉じて若干寝たりしながら待ってました。
完全に待ちくたびれました。
MRI画像を見せてくれた
紹介状の宛先は、乳腺外科のトップの男性医師でしたが、私は若手の女医さんに割り振られました。
診察室に呼ばれてからは早かったです。
まず大きい画面でMRI画像を見せてくれました。
右胸に、造影剤を取り込んで真っ白に写っている、8mm弱のかたまりがあります。素人目にも、光ってはならない場所が光っている、要精密検査、という印象です。8mmでは皮膚の上から触っても分からないだろう、とのこと。
左側の2.5cmのしこりはツルッとした輪郭で、造影剤の取り込みはありませんでした。
右側は、これまでの検査で精密検査の条件はそろっている、とのこと。
「エコーで見えそうなので、今ここで生検どうですか?」と誘われました。
診察室に入って数分でこのお誘い、展開が早くて笑います(判断が速い先生かっこいい)。
時間的に、幼稚園の迎えに間に合うかが気になっていましたが、生検自体は10分ほどで終わるとのこと。
大きく遅れることはなさそうなので、検査に同意しました。
その場で針生検
さて、生検です。
上半身を全部脱ぎ、診察室のベッドに横になって処置を受けました。
まず麻酔の注射。抜歯前の麻酔のように、乳房の内側に何カ所か注入されたようです。細い針のようで、さほど痛くありません。
その後、麻酔の効きを確認してから、いざ生検。脇の方から太い針を刺して、目的の部位まで進めていきました(見てないけど)。
最短距離で刺すわけではないんですね。患部直上はエコーを当てるから、かしら。
1分〜数分ほどで針先の位置が決まったようで、組織を切り取る作業へ。機械の音が何度かしました。
引きつれるような変な感じもしましたね、吸引だそうなので引っ張られる感じというか。変な感じはするものの、痛みらしい痛みはありませんでした。
針が抜けた後、看護師さんが止血のために押さえながら、傷が落ち着くまでの注意を伝えてくれました(後でプリントもくれました)。
しばらく圧迫後、少し血だまりができていたようで、医師がエコーで出血の状況を確認。問題なしとのことで、ガーゼ+テープで圧迫して終了しました。
この日はブラトップを着ていたので、処置後このまま着るの?締めつけるけど平気?と少々迷いました。
が、創部を締めれば圧迫止血を助けるから、むしろ良いことと思えます。そして、着ないと反対の胸が落ち着きません。
試しにガーゼ+テープの上から着てみたら、割と普通に着れたので、聞きもしないでそのまま着替えちゃいました。
ホックで留めるブラとかは着にくい気がするので、気楽に相談したら良さそうです。
結果は2週間後
病理検査の結果は、2週間で出るとのこと。幼稚園は春休みに入っていますが、ちょうど旦那が半休を取れそうなので、最短で予約を取りました。
この日に診断確定、さらに治療方針も聞くことになりそうです。
生検後の痛み・注意点(重い物を持たないなど)
圧迫止血のガーゼとテープは、今夜はそのまま付けておきます。翌朝に外してみて、出血がなければ普通の絆創膏に替えて良いそうです。
今夜は濡らさない&右手で重いものを持たない、3日後までは傷口を湯船に浸けない。腫れ上がったり再出血などがあれば、まず電話相談を、と言われました。
会計を待ちながら、徐々に痛みが出てきました。全然耐えられるけれど、地味に削られるレベルです。10段階だと3〜4くらい。
帰宅後、痛み止めを飲みました。(ロキソニンを処方してくれましたが、頓用で5錠だけなので、たぶん市販の方が安い。と勝手に判断して、手持ちの市販のロキソニンを使用しました)
寝る前には、痛み止めがなくてもまあまあ平気でした。
ただ、ガーゼが邪魔で少々寝にくいです。(腕の置き場所に困るのと、ガーゼを下にするとゴロゴロして寝られません)
息子(4歳)への説明
さて「重い物を持たない」とのことで、息子を自転車に乗せ下ろしもできません(時々甘えて「ママやって」と言われる)。
迎えに戻るバスの中で、どう伝えるか考えました。
自転車で帰るときは「腕が痛い」
正確には「腕を動かすと胸の生検部位が痛い」のですが、そんな細かいことを言っても分からないので、まず「腕が痛い」と説明します。
- 今日~明日、自転車のチャイルドシートには自力で乗り降りしてほしい
- ハンドルを握るときに力が入りにくいので、ゆっくり安全運転で帰る
と伝え、分かってくれたようです。
お風呂前に「でっかい注射をしてきた」
お風呂はいつも息子と入っているので、入浴できないことも伝えなければいけません。
「じつは病院に行ってきた」
「先生に、でっかい注射をしましょうと言われて、打ってきた」
「でっかいガーゼを当ててあるから、今日はお風呂に入れない。洗ってあげるね。私も足と顔は洗うよ」
「ガーゼ、笑っちゃうほど大きいよ。見たい?」
という感じで話しました。
風呂で息子を洗う際、上半身ブラトップになって、右胸のテープも見せました(見たいと言われたので)。幅広のテープで右胸が全部隠れるくらい覆われているので、あまり生々しさはないです。
あらためて見ると、ガーゼが大量に当ててあって、私も笑えてきちゃいました。そしたら息子も「めっちゃでっかいね!?」と笑っていました。
「おふろが広くて、今日はラッキー」とも言ってましたね。ひとりでバタ足したりと満喫した模様。
でも、明日は私と入りたいそうです。
29日目:生検後1日目
ここからは、生検後の様子と、調べたこと・考えたことをつらつら書いていきます。
自転車・重い荷物は平気に
生検の翌朝には、右手で物を持っても、当日のような痛みはなくなっていました。
自転車のハンドルも普通に握れて、怖さがないです。
圧迫止血のガーゼを取った
息子を幼稚園に送った後、鏡を見ながらテープ&ガーゼを剥がしました。ガーゼをたくさん当てて、肌色のテープで十文字にがっつり留めてありました。
このテープはかなり強力だそうで、はがすためのリムーバーももらっていました。テープをめくりながら、皮膚にくっついている部分をリムーバーで擦ると、あまり抵抗なく剥がせて感動。
しかしリムーバーが途中で乾ききってしまいました。続きは手指消毒用アルコールをガーゼにしみこませて擦ってみたけど、これでは取れにくかったです。
全て剥がしてみると、針を刺した創部から生検部位にかけて、内出血で打ち身みたいになっています。創部は小さい穴が開いたみたいになっていて、しげしげ見るのが少し怖いです。
傷口自体は、一般的な絆創膏でじゅうぶん隠れる小ささ。普通の絆創膏を貼って保護しました。
30日目:生検後2日目
傷口は落ち着いている
生検した場所は、青たんが縁から黄色くなってきていて、治ってきている気配です。少しかゆい。
たんこぶみたいな膨らみもありますが、そのうち吸収されると思います。
傷口は落ち着いてる模様。入浴前後に絆創膏を貼り替えていますが、腕の上げ下げで皮膚がよく動く場所なので、おさまりが難しいです。
乳がんの小冊子を入手
図書館に行ったら、国立がん研究センターが作った小冊子が置いてあったので、一冊いただいてきました。
ここで初めて、乳がんの診断から治療までの全体像を把握しました。今まで、乳がんの治療薬については知っていましたが、治療全体の流れは詳しく知らなかったのです。
乳がんを部分切除した後は、放射線治療が必須らしいことも知ります。しかも平日5日間×4〜6週間、びっちり通う必要があるとのこと。
治療期間の子どもの預け先は、みんなどうしてるの?元気なら幼稚園で良いけど、風邪を引いたときは?
胸の皮膚が弱るとブラトップなど擦れて痛そうだけど、どんなもんか?
などが気になります。
31日目:生検後3日目
生検した所がかゆい!(治りかけの症状)
昨日よりも更に、あおたんの周囲が黄色くなって、直りかけの風情。モゾモゾと地味に痒く、時々かきむしりたくなります。
刺し傷への絆創膏はもう要らないかもしれませんが、何となく落ち着かないので、今日も入浴後に貼り替えました。明日から湯船解禁なので、絆創膏も今日までにしようかと。
乳がんの治療について調べている
ほぼクロだと思っているので、気持ちと仕事が落ち着いているうちに、引き続き調べています。
手術は必須
まず、乳がんの治療は、手術でがんを取り除くのが基本だそうです。転移が無ければ。
がんがある程度大きい場合は、手術前に抗がん剤で小さくすることを試みるようですが、
私の場合はまだ小さく、おそらく転移もないので、
- 部分切除+放射線
- 全摘(放射線なし)
を選択できるのでは、、と思います。
部分切除なら放射線も必須。全摘とどっちが良いのか
手術で切除するのは、乳房の中に詰まっている「乳腺組織」。部分切除の場合、乳がんと周辺だけを切り取るため、乳がんから離れた部分の乳腺組織は残ります。
この部分に再発の可能性が否定できないため、放射線を当てて再発を防ぎます。
気になるのが、放射線治療のスケジュール。
平日5日間×4~6週間、休みなし。
途中で休んでしまうと効果が弱っていくので、できる限り通い続ける必要があるそうです。
が、わが家は頼れるばあばなどが近くにいないので、子どもが風邪を引いたとたんにやりくり困難になる恐れがあります。
放射線治療では、倦怠感が強く出る場合もあるらしく、それで送迎や仕事ができなくなれば、私の気持ちもしんどいかもしれません。子どもにも心配をかけます。
再発の可能性は低いとは思いますが、乳腺組織を残す以上、リスクはゼロにはなりません。スッキリ全摘したほうが気が楽なのでは、と思ってしまいます。
自分の中で、片乳とバイバイすることに折り合いが付けば、迷わず全摘で良いのでは?
などと思いつつ、風呂で息子が遊ぶのを見ながら、授乳時代を思い出すなどしていました。
抗がん剤は状況によるみたい
抗がん剤を行うかどうかは、がんの性質や、転移有無などの状況によるようです。
通院は、放射線よりは間隔が空くので、楽なはず。
副作用は、薬によって様々です。
がんの性質は、病理診断を待たないと全然見当が付かないので、考えるだけ疲れるから大人しく待ちましょう、って感じです。
転移についても、検査が必要と判断されれば調べることでしょう。
オンライン患者会
もし全摘したとして、温泉とかではタオルで少し隠して歩けば気にならないのでは、と思います。私は気にしないタイプだと思います。子宮筋腫の手術跡も、帝王切開の跡も、あまり気にせず暮らしてきました。
普段の生活では、服の上からの見た目的に、パッドとかを入れときたいものです。どこかに絶対良いものが売ってる気がします。
こういう生活面での知見は、先輩患者さんが頼りになります。WEB上に患者コミュニティを見つけて、掲示板をチラチラ見させていただいてる所です。
全摘と部分切除で再発率が変わらない場合もある、そうすると部分切除の方が後々の生活が楽、という体験談も見られて参考になります。
中間まとめ(32日目):とりあえず結果待ち(ほぼクロだけど)
ともあれ、とりあえず、あと10日ほどは確定診断待ちです。
MRIでの見た目的に、ほぼほぼクロなので、「がんかどうか」よりも「どんな性質のがんだろうか」「治療はどうなるだろうか」というあたりが気になるところ。
最初にしこりに気づいてから、1カ月で生検にたどり着いているので、だいぶスピーディーに進んでいる方だと思います。
一般的な情報では「何割の人が~」とか「確率は~」とか言うけど、個々人では限りなく0か100なんですよね。自分に当てはまるか、当てはまらないか。
総合病院の先生を見習って、なるべく必要なことだけを見て判断していきたいものです。
今調べられる情報は、だいたい把握したと思うので、しばらく違うことを考えていようと思います。
参考:「乳がん 受診から診断、治療、経過観察への流れ」第3版(2020年7月初版発行)国立がん研究センターがん情報サービス
※Web上や病院、図書館等で入手できる無料の冊子です